PARIS


   4回目のパリ訪問。
   とはいえ、今までの目的は観光やショッピングだし、前回の訪問はもう8年も前なので、
   記憶にあるのは観光名所周辺の景色くらい。
   今回は、フランス在住の友人を頼って、ビーズ仕入れのための一人旅です。


【10/25(水) 11:25 成田発 → 16:40 CDG着】

  機内では、スナック、夕食、軽食、スナック、朝食と、その間のドリンクサービスで何度も起こされながら到着。
  ターミナル1の到着ロビーは狭くてシンプルすぎて、ここは南国の島?という驚き(笑)。
  往きの空港〜ホテル間のみガイドのつくフリーツアーだが、出口にガイドさんが待機していなかったので、焦りました。
  ぐるぐる探しているうちにやっと現れて、ホッとする私。早速車に乗って、パリ中心部のホテルに向かいます。
  通常約30分のところ、この時期と時間帯は渋滞だそうで、結局1.5時間くらいかかりました。
  ツアー名は「可愛いプチホテルに泊まる・・・」なのですが、ちっとも可愛くなく、あまりにも古くて狭いビジネスホテルといった感じにガッカリ。
  バスタプがないことは覚悟していたけど、スーツケースを開けるスペースもベット上しかありません・・・。まあ寝るだけだからいいか(笑)
  ホテルに迎えに来てくれた、パリ在住の友人Janeと会えたのは20:00でした。
  


  メトロに乗って、彼女のお宅へお邪魔しました。
  閑静な住宅街の素敵なマンション。
  お部屋の家具も間に合わせで揃えたというには、とっても素敵でインテリア雑誌に載っているお宅のようです。
  とっても居心地の良いリビングの窓からは、エッフェル塔が見えます。
  現在は1時間ごとにエッフェル塔のイルミネーションが明滅するそうで、キラキラと輝いてとっても綺麗。
 
  

  ウットリしているうちに、Janeが美味しい手料理を作ってくれて、帰宅したご主人T氏と共に夕食タイム。
  パリは、魚は高いが、野菜と肉は安くてとっても美味しいとのこと。
  もちろん彼女の料理の腕があってこそだけど、確かにサラダも、ラタトゥイユも、付け合せのニンジンもポテトも
  甘くて濃厚な味。ハーブ味の豚肉も美味しかったなぁ。 Janeちゃん、ご馳走様でした。
  (機内食のせいでお腹が一杯で完食できず悔しかったヨ〜っ。ゴメンネ。)
  
  美味しい食事後は、ジャン・ポール・エヴァンのチョコケーキをデザートに、明日からの作戦計画。
  寄せ集めた曖昧なビーズショップ情報から探索地区を決定し、4日間で効率良く回るルートを検討。
  といっても私には地区の位置が今ひとつ分かっていないので、彼女達が調べてくれました。



 【10/26(木)】

  朝、わざわざホテルまで迎えにきてもらい、出発。
  地下鉄のホームや乗り換えルート、外に出てからの地図確認は全て彼女にお任せ。
  仏語の表示はローマ字読みしても覚えにくく、駅構内の移動も長い。外に出れば、通りの名前と番地が各所に
  表示されているので、目的の住所が分かっていれば比較的探しやすいが、道は碁盤の目とはいかず、途中で
  通りの名前が変わったりするのでややこしい。元来方向音痴の私なので、もう始めから放棄です(笑)。
  駅から表に出ると、早速ビーズ屋さんを発見。
  カラフルなボタンや変わったヴェネツィアンビーズ、チャームなどがたくさんあって、いきなり狂喜乱舞!
  この中から一体どれを何個選択すれば良いのか・・・ひゃ〜っ!考えられない。
  この先、同じようなお店が何件あるのだろうと考えたら、ちょっとパニックになり(笑)、落ち着くためにも1件目は保留に。
  これをベースに、他の店と見比べようとどんどん歩いていくことにしました。


  この界隈の通りにビーズショップが点在。
  小売店もありますが問屋が多く、一般客お断りや、最小購入単位や金額が決まっている店もあります。
  スタッフはほとんど仏語しか喋れません。想像以上に英語ができず、ビックリ。
  今までの経験上、ブランド品店など観光客が多い中心地区の店では英語が通じるし、通じていないようでも実は
  理解しているのに意地悪で話してくれないというパターンが多かったのですが、ここは問屋街。
  旅行客や外国人客はほとんどいないわけで、英語は不要なのでしょう。
  材質、生産国、年代、購入単位、金額など、質問・交渉などは全てJaneが通訳してくれました。
  出発前、4日間全部フルでつきあってもらうのは申し訳ないから、様子が分かったら独り行動しようなどとと
  思っていたのですが、無謀な考えだったことをすぐに悟りました・・・。
  以降、最終日まで完全にJaneに頼りっきりになるのでした〜。


  昼食は、ファラフェル。
  ヒヨコ豆をつぶして作るだんご状のコロッケを、キャベツ、トマト、ナスなどの野菜と一緒にピタパンに挟んだ物。
  中近東や北アフリカのスナックとのことですが、パリでも人気のようで、お店は混んでいました。
  初めて食べたけれど、まるでミートボールのよう。大きい〜と思ったのにペロッと食べられたのは、やっぱり豆だからかな。
  ピタパンももっちりとして美味しかったです。
  また食べたいなぁ。

  腹ごしらえ後、エリアを移動して、引き続きビーズショップ探訪。
  写真左は天然石の問屋、右はヴェネツィアンビーズ中心の小売店です。
  とても綺麗な色のビーズが多く、街を歩いている人もみんな素敵なアクセサリーを身に着けています。
  その色合わせは、非常に個性的で、絶妙。単品で見たら、こんな色同士を?と思うような物を
  見事に合わせていて、それがその人の服装や雰囲気にぴったりマッチしている。
  さすがパリだなぁと、お店だけでなく、人もすごーく気になってキョロキョロ。
  かなり影響を受けましたが、フランス人の色彩感覚はそう簡単に自分のモノにできそうにはありません。

  途中、日本人が経営しているビーズアクセサリーショップを発見。
  インドビーズを使った、何となく和テイストの携帯ストラップやネックレス。さすが日本人の手作りは仕上がりが丁寧で綺麗です。
  親切にもビーズを仕入れているお店を教えてもらい、明日行ってみることに。

  夢中で歩き通しだった一日。どこのお店も19:00頃までには閉店し、夕食は20:00以降にゆっくりとるのが
  仏流のようです。
  私達も、Janeが予約しておいてくれた、野菜の美味しいレストラン「Le Petrelle」でディナー。
  ご主人のT氏も合流しました。
  テーブルの灯りは燭台のろうそく。アンティークな雰囲気の可愛いレストランで、猫が相席でした。
  メニューも全部仏語のみのため、解説してもらい、メインは子羊に。
  前菜や付け合せの野菜は、白いニンジンとか、セップ茸など、知らない食材ばかりで珍しく、
  どれも甘味があって美味しかったです。
  ゆっくり食事を楽しんで、ホテルへ送って頂き、一日目が終了です。

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